
04/03/2021
過去、3月4日にあった出来事/apedia今日は何の日より
今日、3月4日は、尼崎の公害訴訟の歴史のうえで二度重要な出来事があった日です。
まず、平成4年(1992)3月4日。この日は国道43号線道路公害訴訟の大阪高裁控訴審判決に対して、被告(国及び阪神高速道路公団)・原告双方が上告した日です。この裁判は、結局平成7年に最高裁が上告を棄却して大阪高裁判決が確定し、自動車排気ガスによる生活妨害について国など道路管理者の責任が認められました。
これに続いて平成8年、同訴訟の第2次訴訟が提訴され、平成10年3月4日、神戸地方裁判所の勧告にもとづき、訴訟の損害賠償請求金額を上回る条件の和解が成立しました。
公害被害者に寄り添う結果となった国道43号道路公害訴訟は、尼崎大気汚染公害訴訟とともに、のちの環境行政や道路行政に大きな影響を及ぼす重要な訴訟となりました。
Web版尼崎地域史事典"apedia"は、今日は何の日というコーナーを設けて過去の同じ日付におこった出来事を紹介しています。
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/apedia/
#尼崎市立歴史博物館 #あまがさきアーカイブズ
写真は43号線公害対策尼崎連合会の阪神高速建設反対ポスター