30/05/2026
🌴 ショパンの病状回復を願って行われた3か月間のマヨルカ滞在。しかしその旅は、結果として彼にさらに3か月もの療養生活を必要とさせることになりました。ショパンとジョルジュ・サンドは、その時間をマルセイユで過ごします。病に苦しむショパンを献身的に支え続けたサンドは、長い治療の後もなお、彼には静かな休養が必要だと感じていたのでしょう。そこで次なる安息の地として選ばれたのが、彼女にとって最も大切な場所――故郷ノアンの館でした。
1839年6月1日、約1週間に及ぶ旅の末、ショパンはジョルジュ・サンドとその2人の子どもたちとともに、ついにノアンへ到着します。サンドはすでにマルセイユ滞在中に、プレイエル社へピアノを注文しており、それはショパンへのサプライズとして家で待っていました。
✒️「[…] ようやく我が家に戻り、私は幸せです」
到着後、シャルロット・マルリアーニ宛ての手紙で彼女はこう綴っています。
「[…] 陸と海をさまよった6か月の末に。[…] ショパンは元気です。ただ以前より痩せ、繊細で、少し神経質になっています。[…] それでも、ノアンで過ごすこれからの数か月に私は大きな希望を抱いていますし、彼自身もできるだけ長くここに滞在したいと望んでいます。」
そして今回、彼女の直感は間違っていませんでした。ショパンはノアンの穏やかな環境の中で、驚くほど早く心身の活力と創作意欲を取り戻していきます。
この夏、彼はここで《ノクターン ト長調 Op.37-2》、Op.41の3つのマズルカを作曲し、さらに《バラード ヘ長調 Op.38》《スケルツォ 嬰ハ短調 Op.39》《ピアノ・ソナタ 変ロ短調 Op.35》の仕上げにも取り組みました。
その後7年間、ジョルジュ・サンドの家はショパンにとってかけがえのない「避難所」となります。彼が生涯の代表作を数多く生み出し、そして常に憧れていた“家族のぬくもり”に最も近い幸福な時間を過ごした場所でもありました。
🎥 2023年、ノアンとジェラゾヴァ・ヴォラのフリデリク・ショパン生家との公式協力開始を記念して制作した、ジョルジュ・サンドの家のショートガイド映像をぜひご覧ください。
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