16/07/2026
【夏休み前だからこそ、子どもたちに伝えたいこと】
もうすぐ夏休み。
子どもたちにとっては楽しみな季節ですが、学校生活とは異なる環境や人間関係の中で過ごす時間も増えていきます。SNSを利用する時間が増えたり、保護者の目が届きにくい場面が増えたりするこの時期は、自分の身を守るための知識について改めて考える良い機会でもあります。
薬物乱用防止教育は、薬物について知るだけではありません。
・正しい知識を身に付けること
・”おかしいな”と気付ける力を育てること
・困ったときに相談する力を身に付けること
こうした力を育てることも大切な目的の一つです。
そこで今回は、夏休み前によくある質問について考えてみたいと思います。
Q. 薬物は一度だけなら大丈夫ですか?
A. 大丈夫ではありません。
覚醒剤や大麻などの違法薬物は、一度使用しただけでも、持っているだけでも薬物乱用にあたります。
薬物の使用を繰り返すことで依存症につながる可能性があるほか、一度の使用で急性中毒を起こし、意識障害や呼吸障害など命に関わる健康被害が生じる可能性があります。
Q. なぜ「一度だけ」でも危険なのでしょうか?
A. 脳が薬物による快感や高揚感を記憶してしまう可能性があるためです。
薬物乱用を繰り返すことで依存が形成され、自分の意思だけでは使用をコントロールできなくなることがあります。薬物問題で大切なのは、依存症にならないことだけではなく、「最初の使用をしないこと」です。
Q. 大人は子どもたちに何を伝えればよいのでしょうか?
A. 「ダメなものは。ダメ」だけで終わらせないことです。
子どもたちが自分で判断できるようになるためには、
・なぜ危険なのか
・どのような健康被害があるのか
・誘われたときはどう断るのか
・困ったときは誰に相談するのか
といった具体的な内容を伝えることが大切です。また、薬物の恐さや危険性を必要以上に誇張するような表現は避けましょう。
薬物乱用を防ぐためには、知識だけではなく、正しい情報をもとに自分自身を守る判断ができる力を育てることが大切です。夏休みを前に、ご家庭や学校で「自分の身を守ること」について話し合うきっかけにしていただければ幸いです。
■出典・参考
厚生労働省 「薬物乱用防止普及啓発読本・薬物乱用防止啓発資材」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/other/keihatsushizaiichiran.html
厚生労働省 「ご家族の薬物問題でお困りの方へ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/other/kazoku_dokuhon.html
厚生労働省「令和7年度 薬物乱用防止指導員養成事業指導者用テキスト」
文部科学省・日本学校保健会 「薬物乱用防止教室マニュアル(令和5年度改訂)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1297198.htm
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